「2週間後から東京へ行って」
辞令は突然やってくる。
いつも異動かもしれないとビクビクしている。
異動先はたいてい予想だにしない場所。
そんな全国の転勤族のみなさんこんにちは!私もほぼ全都道府県に支店をもつ全国転勤がある夫の妻、いわゆる転妻で北海道から九州までを経験しています。同じ境遇のみなさんの不安をやわらげるため、経験と最新情報をもとに、今回は日本の中心「東京転勤」について徹底解説します。首都圏なんて住んだこといないし、そもそも家賃が桁違いのところじゃん!と辞令が出た直後は心臓がバクバクとても戸惑いました。なんせ子どもも二人います。ぜひ必要な部分だけ参考にしてください!
東京転勤!家賃相場と家探しのポイント

東京への転勤が決まったとき、多くの人は家探しの選択肢の多さに頭を抱えると思います。
実際に転勤族として東京で暮らして地方都市との違いを感じたのは、「区名よりも沿線選びが重要」ということでした。まずは東京の家賃相場と住む場所を決める前に知っておきたいポイントを紹介します。
東京の家賃相場|23区、多摩、横浜、地方都市と比較
東京の家賃は実際どれくらいなのか、だいたいの家賃相場で各都市と比較してみました。
家賃の安い地方から初めて来られる方は驚ろかれると思いますが、初期費用だけで100万円を超えることもしばしば。
家賃を抑えたい方はエリアを絞ることが重要になってきます。
| エリア | 2LDK家賃相場 |
|---|---|
| 東京23区 | 15〜30万円 |
| 東京多摩エリア | 9〜18万円 |
| 横浜市 | 11〜20万円 |
| 大阪市 | 10〜18万円 |
| 名古屋市 | 8〜14万円 |
| 福岡市 | 8〜14万円 |
| 札幌市 | 7〜12万円 |
東京家探しのコツ |エリアより”路線”
福岡や札幌、仙台などの都市では「〇〇エリアに住む」という考え方が中心です。
一方でたくさんの路線が入り組んでいる東京では、どの路線を使うかで生活のしやすさが大きく変わるため沿線選びが非常に重要になってきます。例えば同じ新宿勤務でも、中央線/京王線/小田急線/西武新宿線沿線 等12路線が乗り入れているため、どの沿線に住むかで通勤時間も街の雰囲気も全く異なります。
東京では住所よりも、「どの駅からどの路線で通勤するか」を最優先で考えるのがおすすめです。
東京家探しのコツ |いいなと思ったら”まず問合せ”
正直、一番大変だったのは家探しでした。会社の家賃補助上限が決まっている一方で、東京の家賃は想像以上に高額です。ようやく条件に合う物件を見つけても、「先程申し込みが入りました」と公開初日に言われることも少なくありません。特に転勤は辞令から引越しまでの期間が短いので、限られた時間の中で家族全員にとって失敗しない新居を決めなければならないプレッシャーがありました。
通勤ラッシュよりも、私は家探しの方が大変だったと感じています。
東京家探し|おすすめ人気エリア

東京どこに住むべき?|エリア解説(23区、多摩、神奈川、埼玉、千葉)
東京23区 (都心・東部・下町エリア)
職住近接を叶える利便性と、江戸情緒が残る親しみやすさが同居するエリアです。
千代田・中央・港の都心3区は利便性・家賃ともに最高峰ですが、東部の足立・葛飾・江戸川・荒川などは23区内でも物価や家賃が安く、手厚い子育て支援や下町ならではの温かさが魅力です。
千代田区:霞が関や東京駅がある政治・経済の中心。職住近接を極めたい富裕層や単身者向け。
中央区:銀座の商業地と湾岸のタワマン街が共存。東京・大手町へ抜群の職住近接。
港区:圧倒的ステータスと家賃を誇る。国際色豊かで、洗練された都会の象徴。
新宿区:利便性は都内随一。大歓楽街の裏に、神楽坂など落ち着いた住宅街を隠し持つ。
文京区:東大を擁する最高峰の文教地区。23区トップクラスの治安で高所得ファミリーに人気。
台東区:浅草・上野を擁する下町の代表格。観光地ながら、一歩入れば静かな住宅街。
墨田区:スカイツリーのお膝元。下町情緒を残しつつ、錦糸町など再開発で利便性が急上昇。
江東区:豊洲など湾岸のタワマン街と、門前仲町など深川の下町情緒が同居するエリア。
荒川区:都電が走り物価が安い親しみやすい街。日暮里駅は成田や都心へのアクセス至便。
足立区:家賃相場が安くコストを抑えたい人に最適。北千住駅は5路線が乗入れる巨大拠点。
葛飾区:下町の温かいコミュニティと人情が残る街。物価が安く生活コストを抑えられる。
江戸川区:23区トップの公園面積と手厚い独自育児支援を誇り、ファミリー層から圧倒的支持。
東京23区 (城南・城西・城北エリア)
洗練されたブランド力と、落ち着いた住環境の良さを兼ね備えたエリアです。
目黒や世田谷、渋谷などの城南・城西エリアは、おしゃれな街並みと治安の良さで誰もが憧れる住宅街。一方、豊島や北、板橋、練馬などの城北エリアは、主要ターミナルへの交通便の良さに対して家賃や物価が手頃で、非常にコスパが良いのが特徴です。
品川区:大崎などのビジネス街と、戸越銀座など活気ある商店街が共存する生活優秀エリア。
目黒区:自由が丘や中目黒などお洒落の最先端。家賃は高いが治安も良く誰もが憧れる街。
大田区:田園調布の高級住宅街から蒲田の町工場・飲み屋街まで、エリアによる個性が激しい。
世田谷区:23区最多人口の閑静な住宅街。二子玉川や三軒茶屋など独自のブランド街が多数。
渋谷区:IT・トレンドの発信地。裏手には広尾や代々木上原など一等地の一流住宅街が広がる。
中野区:サブカルの聖地。新宿に隣接しながら家賃が比較的手頃で、単身者に絶大な人気。
杉並区:高円寺・荻窪など中央線カルチャーが色濃い街。閑静な住宅街も多く治安良好。
豊島区:池袋を擁する巨大ターミナル。現在は子育て環境が激変し、共働き世帯に高評価。
北区:赤羽など「せんべろ」で有名だが、自然も豊富。複数路線が使え交通利便性が抜群。
板橋区:家賃と物価の安さが魅力。三田線や東上線で、大手町方面へ通勤する人に便利。
練馬区:23区で最も緑が多く残るのどかな街。治安良好で、一戸建て志向のファミリー層に人気。
東京多摩エリア(武蔵野市、三鷹市、立川市、調布市、府中市)
子育て世帯に非常に人気があるエリアです。商業施設、大きな公園、23区へのアクセスがよくバランスの取れています。
特に中央線沿線(武蔵野市、三鷹市、立川市)はお受験激戦区で教育熱心な家族にも人気です。
■中央線沿線|新宿や東京駅直通の人気路線。教育熱の高いエリアが多い。
武蔵野市:住みたい街ランキング人気1位常連の吉祥寺がある街。資金力も豊富な自治体。
三鷹市:総武線・東西線の始発駅でもある三鷹駅は通勤便利。武蔵野市に隣接。
立川市:23区から離れるが地方の中心地に匹敵する規模の街。市内だけで過ごしたい人におすすめ。
■京王線沿線|新宿から世田谷を通り西側にのびるレジャースポットが多い沿線。
調布市:新宿まで特急15分強。調布駅前にはPARCO等がある一方深大寺の自然など、バランスが良い街。
府中市:23区から少し離れた京王線の主要都市。企業の工場が多く財政が非常に潤沢で、行政サービスが手厚い。
神奈川、埼玉、千葉エリア
東京勤務でも県境を越えると家賃が下がります。
近年都内の不動産価格がかなり高騰しているため、住宅購入においても近隣県に家を買うファミリー層が多いです。
特に都内へ隣接した下記エリアは大変人気が高く、勤務先によっては非常に有力な選択肢になります。
■神奈川県エリア(横浜市、川崎市)
独自の洗練されたブランド力があり、東京勤務の転勤族が昔から多く集まる超人気エリアです。
横浜の東急沿線(青葉区など)や川崎の新百合ヶ丘などは、美しく整備された新興住宅街でファミリーに最適。武蔵小杉に代表される再開発エリアは、複数路線が使えて都心への通勤利便性も抜群です。
■埼玉県エリア(さいたま市浦和区・大宮区、戸田市)
東京(池袋・新宿・上野・東京)へ直行できる路線の強さと、優れた生活・教育環境が強みのエリアです。
特に浦和は全国屈指の公立進学校が集まる超文教地区として教育熱心な転勤族の定番。大宮は利便性重視の層、戸田は若い子育て世代への手厚い支援を求める層に絶大な支持を得ています。
■千葉県エリア(船橋市、市川市、浦安市)
東京の東側(大手町・日本橋・東京)への通勤利便性が圧倒的で、比較的家賃を抑えられるエリアです。
総武線や東西線、京葉線が走り、都心まで20分圏内のベッドタウンとして機能しています。駅前の大型商業施設による買い物のしやすさと、程よく落ち着いた住環境のバランスが取れています。
※最新の支援制度については各自治体HP等でご確認ください。
転勤族に人気!東京おすすめエリア ~ファミリー編~

【家賃上限目安アイコン】
▼ファミリー(2LDK/3LDK想定)
💰 :家賃上限 15万円目安(高コスパ・穴場エリア)
💰💰 :家賃上限 20万円目安(利便性と予算のバランスエリア)
💰💰💰:家賃上限 25万円目安以上(王道のブランド・職住近接エリア)
※あくまでも筆者の考える目安です。実際の家賃相場は不動産会社/サイトにてご確認ください
転勤族に人気!東京おすすめエリア ~単身者/夫婦編~

【家賃上限目安アイコン】
▼ 単身者(1R / 1K / 1DK / 1LDK想定)
👤💰 :家賃上限 8万円目安(主に23区外、千葉・埼玉の高コスパエリア)
👤💰💰 :家賃上限 12万円目安(23区内の主要住宅街、都心近接エリア)
👤💰💰💰:家賃上限 15万円目安以上(都心の職住近接・ブランドエリア)
▼ 夫婦(1LDK / 2K / 2DK / 2LDK想定)
👥💰 :家賃上限 15万円目安(千葉・埼玉・多摩エリアの広め・高コスパ駅)
👥💰💰 :家賃上限 20万円目安(23区東部・城北、神奈川・埼玉の人気駅)
👥💰💰💰:家賃上限 25万円目安以上(23区西側、都心の王道ブランドエリア
※あくまでも筆者の考える目安です。実際の家賃相場は不動産会社/サイトにてご確認ください
東京子育て事情

大切な我が子のの成長に大きな影響を与える園・学校探し。我が子にあっているか、いじめや荒れた雰囲気はないか、教育水準や方針、近隣の生活環境…あげたらきりがないほど気になります。
幼稚園・保育園
共働きのご家庭は、転勤前から保育園に入れるかが大きな不安かと思います。東京都は全国でも保育施設の選択肢が多い地域ですが、エリアや年齢によっては入園が難しいケースもあります。特に都心部では駅近の園や園庭のある園、特色ある教育プログラムを取り入れている園は人気が高い傾向があります。一方で、認可保育園だけでなく認証保育所や企業主導型保育園など選択肢が豊富なため、ご家庭の働き方に合わせて園を選びやすい環境でもあります。こちらでは幼稚園や保育園に入園するための基本情報をお伝えします。
保育認定
東京都では、保育園の利用にあたり「保育の必要性」の認定を受ける必要があります。一般的に月48時間以上の就労で保育認定(2号・3号認定)の対象となりますが、詳細な条件は自治体によって異なる場合があります。申請はお住まいの区市町村で行います。東京都内では区をまたいだ認可保育園への申込みができない場合もあるため、転居先の自治体ルールを事前に確認しておきましょう。
また、東京都には認可保育園のほかに東京都独自の「認証保育所」や企業主導型保育園など多様な選択肢があります。認可園への入園が難しい場合でも利用できる施設が比較的多いことは大きなメリットです。
近年は英語教育やSTEAM教育に力を入れる園、自然体験を重視する園、モンテッソーリ教育を取り入れる園など特色のある施設も増えています。人気園は募集開始直後に定員へ達することもあるため、転勤が決まった時点で情報収集を始めることをおすすめします。詳細は各区市町村へお問い合わせください。
保育料金
東京都では、認可保育園・認定こども園・地域型保育事業の保育料が年齢や所得にかかわらず無償化されています。以前は3~5歳児のみが対象でしたが、現在は0~2歳児クラスも対象となり、認可保育園の保育料負担は実質0円です。
一方で、給食費や延長保育料、行事費などは別途必要となる場合があります。ただし、東京都内では給食費についても自治体独自の補助を実施しているケースが多く、全国的に見ると子育て世帯への支援が非常に手厚い地域といえるでしょう。
また、認証保育所や認可外保育施設についても、国の幼児教育・保育無償化制度に加え、区市町村独自の補助制度が利用できる場合があります。補助内容は自治体によって大きく異なるため、転居先の区市町村へ確認することをおすすめします。
登園
幼稚園では送迎バスを運行している園もありますが、送迎エリアは園ごとに異なります。利用を希望する場合は事前に確認しておきましょう。
保育園の場合は基本的に保護者による送迎が必要です。東京都内は電車通勤や自転車通園を前提とした施設が多く、特に都心部では駐車場がない園も少なくありません。車での送迎を予定している場合は、駐車スペースや近隣の送迎ルールを確認しておくと安心です。また、徒歩通園でベビーカーを利用する場合は、園内にベビーカー置き場があるか、雨の日でも利用しやすい環境かを確認しておくことをおすすめします。東京都は公共交通機関を利用する家庭も多いため、ご自身の通勤経路や生活スタイルをイメージしながら園選びを進めることが大切です。
小学校・中学校で人気の学区と評判口コミ
小中学校の場合は住所で学校が決まるため、家の候補がみつかったらすぐに学校についてリサーチしましょう。同じ公立の学校でも、学校の雰囲気や通っている子ども達、教育方針や建物設備がずいぶんと違います。理想は申込までに調べておくことですが間に合わなければ本契約までには口コミや評判などを徹底的にしらべておきましょう。転勤族があたりまえに転入出する学校では方言の違いを当たり前に受け入れる生徒が多く、先生も生徒がクラスに馴染むまでの対応に慣れている傾向があります。
東京で転勤族に圧倒的人気の「ブランド学区」エリア
■「3S1K」と呼ばれる文京区の公立小(誠之・千駄木・昭和・窪町)
東京で最も有名な公立小学校のブランドエリアです。誠之(せいし)小、千駄木(せんだぎ)小、昭和(しょうわ)小、窪町(くぼまち)小の4校を指します。文京区自体が「文教地区」であり、治安の良さは23区トップクラスです。官僚や医師、大企業、大学関係者の家庭が多く、住民の入れ替わり(転勤)も頻繁にあるため、外から来た子もすぐに馴染めます。
■世田谷区の「世田谷線・小田急線沿線」
地方からの転勤族(特にファミリー層)が最も多く家を探すエリアの一つです。松沢小、明正(めいせい)小、山崎小などが有名です。緑が多く、公園やゆったりした住宅街が広がっているため、「地方の環境に近い感覚で、落ち着いて子育てがしたい」という転勤族に昔から絶大な人気を誇ります。
■世田谷区・杉並区・武蔵野市(中央線・井の頭線沿線)
高学歴な中間層〜アッパー層のビジネスパーソンが多く移り住むエリアです。杉並区の桃井第一小や、武蔵野市(吉祥寺・三鷹周辺)の公立小は非常に人気があります。一過性の転勤族だけでなく、そのまま東京に定住するサラリーマン家庭も多いため、学校全体の教育熱が非常に高いのが特徴です。
転校への不安
■方言・馴染みやすさ
全ての学校がというわけではありませんが東京の学校(特に上記のような人気エリア)には、日本全国、あるいは海外(帰国子女)から来た子が常に一定数います。標準語がベースですが、地方の方言をからかわれたり、浮いたりすることはまずありません。先生も子供たちも「よその地域から引っ越してくる子」の存在に完全に慣れています。
■いじめ
人気学区では、いわゆる暴力的な学級崩壊や目立ついじめは非常に起きにくい環境です。
ただし、東京の教育熱心なエリア特有の問題として、「中学受験塾のクラスの上下によるマウンティング」や、SNS等での陰湿な言葉のトラブルが稀に起こることがあります。ただ、学校側も対策に敏感なところが多いため、過度に恐れる必要はありません。
■学力・受験率(最重要)
東京の人気学区を検討する上で、ここが一番のカルチャーショックになるかもしれません。
文京区や世田谷・杉並の人気学区では、クラスの大部分(多い時は80%以上)が中学受験をします。
受験する場合:周囲がみんな塾に通うため、自然な流れで受験勉強に打ち込める最高の環境です。
受験しない場合:小4〜小5あたりから放課後に遊ぶ友達が激減するため、お子様が寂しい思いをしないか、そのまま進学する地元公立中学校の評判が良いか(内申点が取りにくくないか)をあらかじめ確認しておく必要があります。
東京転勤|引越しが高い。車はどうする?

引越し時期と費用
転勤の場合、引越し時期を自由に選べるケースはほとんどありません。
特に2〜4月は繁忙期のため、「希望日に予約できない」「見積もりが高額になる」こともあります。
ご自身で手配される場合は、辞令が出たらすぐに引越し会社へ連絡することが大切です。
東京で車は必要?カーシェアでもいい?
東京では車なし生活も十分可能です。実は我が家東京は2回目なのですが、1回目の東京赴任では車を売却してカーシェアとレンタカーを利用していました。駐車場代だけで月3〜5万円かかるエリアも多く、外出先でも駐車場は狭くて高額なので車を所有するメリットは地方ほど大きくありません。週末利用が中心なら、まずはカーシェアを検討するのがおすすめです。
無限の選択肢がある街、東京。

東京は冷たい街?馴染めるかな?という不安、全く問題ありません!実は東京、日本中から集まった転勤族の先輩だらけの街。程よい距離感でフラットに迎えてくれる心地よさがあります。一歩外に出れば、無限のエンタメと圧倒的な便利さが待つ世界。車なしでどこへでも行ける快適さに、気づけば「ここから離れたくない!」と思っているはずです。みなさんの東京生活が最高の時間になりますように。一緒に転勤族を楽しみましょう!
